低容量ピル(OC)

女性が避妊の目的で使用する薬剤、いわゆる経口避妊薬の処方を行っています。
これは一般的にピルと呼ばれているもので、日本では1999年より医薬品と認可され、販売が開始された低用量ピル(OC:Oral Contraceptive)になります。
低用量の名の通り、ピルに含まれるホルモンの量が少ないのが特徴で、安全性も高くなっています。
使用方法
毎日1錠ずつ、同じ時間帯に服用することで避妊できます。
低用量ピルの効果
ピルを服用すると、体の中では下記のような変化が始まります。
排卵の抑制
脳下垂体が、ピルに含まれる卵胞ホルモンと黄体ホルモンをキャッチすると卵胞刺激ホルモンと黄体形成ホルモンの分泌を抑えます。その結果排卵がおこらなくなります。
子宮内膜の変化
子宮内膜を変化させることで、万が一排卵したとしても受精卵を着床しにくくします。
子宮頸管の変化
子宮頸管の粘膜を変化させて、精子を子宮に入りにくくします。
ピルの利点・副作用
| 利点 | 月経周期が正しくなる |
|---|---|
| 月経困難症(月経痛など)や子宮内膜性が改善される | |
| 月経量が少なくなる | |
| 貧血が改善する | |
| ニキビが改善する | |
| 副作用(個人差あり) | 吐き気 |
| 胸がはる | |
| 下腹部痛 | |
| 頭痛 |
まれに血栓症がおこることがありますので、服用にあたっては医師から十分な説明を受けてください。また、必要に応じて、血液検査を行います。(半年~1年に1回)
低用量ピルの種類
ラベルフィーユ
特徴
低用量ピル(OC)
3層性(ピルを飲む21日間の生理周期に似せて、ホルモンの比率を変えてある)
体への負担がかかりづらいピルです。
金額
- 2,500円/1シート (単発の方は3,000円)※税抜
- 1回で6シートまで処方可能
ファボワール
低用量ピル
1層性(21日間同じ量のホルモンが入っている)
金額
- 2,500円/1シート (単発の方は3,000円)※税抜
- 1回で6シートまで処方可能
避妊以外の効果もあります

低用量ピルは避妊効果以外にも、卵巣がんや子宮体がん、大腸がんのリスクを減少させる作用があることでも知られています。
さらに、月経困難症、過多月経、子宮内膜症、不規則な月経周期などに対する治療効果も認められています。服用したことで、将来の妊娠に悪影響を及ぼすこともない安全な薬剤です。
ただ、副作用が全くないわけではありませんので、患者さまが服用してはいけない条件に該当しているかどうかをよく考慮しながら、慎重に処方いたします。
子宮内器具
子宮内(避妊)器具とは
子宮内器具とは、避妊の目的で子宮内に装着する小さな器具のことです。
挿入器具には昔からある丸いリング状のものだけでなく、挿入や抜去時に痛みが生じないように工夫された糸付きのものあります。最近は糸付きのものがよく利用されています。
子宮内器具のメリット・デメリット
メリット
- 器具を挿入する際は、医師が行う必要がありますが、一度挿入すればしばらくはそのままの状態でよいので、手間のかからない避妊法になります。
デメリット
- 子宮内器具は、まれに自然に抜けることがあるので、きちんと挿入できているか確認のため定期検診が必要となります。※最初の1年は3ヶ月ごと、2年目からは半年に1回
- 子宮内部に異物を入れるため、骨盤腹膜炎など腹部に炎症をおこすことがあるため、定期的な確認が必要となります
- 性交時に男性が違和感を感じることがあります(紐があるため)
子宮内器具の種類
銅付加IUD
子宮内に銅が付加されている器具を挿入することで、精子の移送を阻害する作用があります。
子宮内器具の中でも銅が付加された銅付加IUDは、多くの女性が使用している避妊効果の高い避妊法です。
| 利点 | 一度挿入すれば数年にわたり避妊が可能 |
|---|---|
| 授乳中でも使用できる | |
| 毎日避妊のことを考える必要がない | |
| 留意点 | 月経量が増えることがある |
| 医師による装着・除去が必要 | |
| 妊娠・出産の経験がない女性は医師に相談する必要がある | |
| 自然に抜けることがあるので、定期検診が必要 ※最初の1年は3ヶ月ごと、2年目からは半年に1回 | |
| 金額 | 33,000円(税込) |
| 避妊効果 | 2~5年 |
レボノルゲストレル放出IUS
IUSは、黄体ホルモンであるレボノルゲストレルを子宮の中に持続的に放出する子宮内システムです。
ピルに匹敵する高い避妊効果と、子宮内器具の長期にわたる避妊という2つの特徴を併せ持っている、もっとも効果が高く安全な避妊法の一つです。
| 利点 | 一度挿入すれば数年にわたり避妊が可能 |
|---|---|
| 毎日避妊のことを考える必要がない | |
| 月経量が減少し、月経痛が改善される | |
| 全身へのホルモン作用が少ない | |
| 留意点 | 装着後初日に、月経時期以外の出血が続くことがある |
| 医師による装着・除去が必要である | |
| 妊娠・出産の経験がない女性は医師に相談する必要がある | |
| 自然に抜けることがあるので、定期検診が必要 ※最初の1年は3ヶ月ごと、2年目からは半年に1回 | |
| 金額 | 68,000円(税込) |
| 避妊効果 | 5年 |
交換時期
2年ほどで交換するのが理想といわれています。
子宮内器具は一度挿入すれば、2~5年ほど避妊効果が持続することからランニングコストの面からみても比較的安価といえます。
ただ、長く挿入したままでは子宮内膜内に器具が潜ってしまい、避妊効果が落ちてしまう可能性も考えられます。そのため2年ほどで新しいものと交換することをおすすめします。
※除去や交換時も医師が行う必要があります





